Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ふんにょうたん

糞尿譚

火野 葦平

Lesen Sie 糞尿譚 (ふんにょうたん) von 火野 葦平 (ひのあしへい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.974 Zeichen · 99 Bildschirme

Aozora Bunko

と思い、日を改めることにして、今日は非常に愉快です、あんた、と嬉しそうに云った。そこへ、おおきに、という女の声がし、銀杏返しに結った細面の背の高い芸者が入って来た。誰かと思ったら、ああさん、どうしたの、昼の日中から、と急に馴々しく態度をくずして、阿部の横に坐った。馬鹿、昼も夜もあるか、さあ、注げ、注げ、今日はわがうんこ会社のために大宴会を張るのだ、と阿部は黄色い声をあげ、小森君、僕は八年前からこの女子に惚れて居るのじゃ、というのは嘘じゃ、などと燥いだ。あっちでの奮闘談をまた繰り返し、彦太郎も、だんだん打ち寛いで来て、しまいにはなかなか雄弁になり、いい気になって、喋舌り出した。この商売をしていると、変な人の秘密がわかったりして、中々面白いですよ、私なんか、どこを歩いても、便所ばかりが眼についていけません、大体便所の汲取口というものも千差万様で、みんな特徴がありますよ、然し、そこの主人の心遣いが汲取口まで及んでいるというのはあんまりないですな、時々、非常に気を遣ったらしい汲取口に出合うと、そこの主人がほんとに床しい人に思えます、実際またそこまで気のつくような人は偉い方が多いようです、表玄関はぴかぴかと磨き立てている癖に、裏側の方は出鱈目で、便所なんかやりっぱなしの家など、どんなに髭を生やした紳士でも、なんとなく