Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

さいきこうい

細木香以

森 鴎外

Lesen Sie 細木香以 (さいきこうい) von Mori Ōgai (森 鴎外) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 22.332 Zeichen · 45 Bildschirme

Aozora Bunko

慶応元年には辻花雪が歿した。花雪は狂歌合と云うことを始めた人である。

慶応二年に香以は山城河岸に帰った。今は家業の振わぬ店の隠居で、昔の友にも往来するものが少かった。この頃新堀に後藤進一と云うものがあって、新堀小僧の綽名を花柳の巷に歌われ、頗豪遊に誇っていた。後藤は香以の帰京を聞いて、先輩としてこれを饗せむと思い立ち、木場の岡田竜吟と云うものに諮り、香以が昔の取巻、芳年、梅年、紫玉、竺仙等を駆り集め、香以を新橋の料理屋に招いた。香以は「倒されたる大いなるもの」として、この席に面を曝すことを喜ばなかったが、忍んで後藤等の請を容れた。

十二

主人側の後藤等はこの宴会の興を添えむために、当時流行の幇間松廼家花山を呼んだ。花山は裸踊を以て名を博した男である。犢鼻褌をだに著けずに真裸になって踊った。しかのみならず裸のままで筆にし難い事をもした。主人側のこれを呼んだのは、固より流に随って波を揚げたのであるが、その中で紫玉一人は兼て花山の所為を悪んでいたので、もし我目前で尾籠の振舞をしたら、懲して遣ろうと待ち構えていた。

芳年が紫玉の意を忖って、これを花山に告げた。