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Japanische Klassiker mit Furigana

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けっこんろんのせいかく

結婚論の性格

宮本 百合子

Lesen Sie 結婚論の性格 (けっこんろんのせいかく) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.019 Zeichen · 16 Bildschirme

Aozora Bunko

この頃いたるところにある結婚論で、立派な恋愛を生涯の結婚生活のなかでみのらしてゆくように、というような希望には全くふれられていないことは特色であると思う。

今日の結婚論は、先ず優生学の見地から、子供をもつ可能の点からいわれている。より強壮な肉体の配偶を互に選び合えということに重点をおいて語られている。

これらのことは、結婚の現実に幸福をましてゆく一つの大切な条件であるし、日本の女性たちはこれまであまりその方面の知識や関心が無さすぎた。そのために永い歴史の間で女性のたえ忍んで来た不幸はどれほどであったか知れなかった。今日の女性が、結婚の科学をも十分わきまえて、ますます強く美しい肉体の歓びをも満喫する生活を持ってゆくとすれば、それは本当にうれしいと思う。

だけれども、そうして優生結婚、健全結婚が慫慂されるとき、今日の結婚論は、人間と人間との間にある愛として、結婚に入る門口として、互の理解の大切さを前提しないのはどういうわけなのだろう。

優良馬の媾配であるならば血統の記録を互に示し合って、それでわかると思う。人間の男女の結婚は、共同的な生活の建設であり、生活は複雑をきわめるものであって、永い歳月にわたって互が互の真実な伴侶であるためには、人間としての結びつきが深い土台となってくる。