Japanische Klassiker mit Furigana
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けっこんろんのせいかく
結婚論の性格
宮本 百合子
Lesen Sie 結婚論の性格 (けっこんろんのせいかく) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.019 Zeichen · 16 Bildschirme
現に今日の日本では、おびただしい良人と妻とが、離れ離れの平常でないあけくれを経験している。それらの良人、それらの妻は、どんな互のきずなによって、それぞれに多難な生活の事情のうちで互の誠実を処理して行っているであろう。ここにも直接産みふやしてゆくだけが、人間の結婚生活の全部でないという真実が示されていると思う。
昔の「女大学」は、子無きは去る、という条項を承認して女にのぞんでいた。再びその不条理な不安が、子のない妻たちをさいなもうとするのであろうか。
そうでなくても、子供のもてない不安で、これまで夫婦の生活に神経をつかっていた多くの妻たちは、この頃のような声々の中で、あるときはふっと、よそに生れる自分の良人の子供というものを思い、自分の感情がそれに馴れ難いことを新しく感じたりしていることが無いといえるだろうか。原因が何であるにしろ、今の空気は、子供をもたない一組の男女に、自分たちの生活の意味を考え直させるようなところがある。子供をもたない宮城タマヨ夫人が、婦人雑誌に子のない妻への言葉を書いているのも、その微妙な反映なのであろう。
若い世代は、あらゆるものを積極にうけいれて、自分たちの幸福のために活かして行くべきだと思う。