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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぞくごくちゅうき

続獄中記

大杉 栄

Lesen Sie 続獄中記 (ぞくごくちゅうき) von 大杉 栄 (おおすぎさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 24.326 Zeichen · 49 Bildschirme

Aozora Bunko

その他いっさいの殺伐なことにかけては、子供の時から何よりも好きで、何人にも負を取らなかった僕は、そしてそれで鍛えあげて来た僕は、今でもその気が多分に残っていないとは決して言わない。

子供の時には、誰でもやるように、トンボや、蝉や、蛙や、蛇や、猫や、犬をよく殺した。猫狩りや犬狩りをすらやった。そしてほかの子供等があるいは眼をそむけ、あるいは逃げ出してしまうほどの残忍をあえてして、得々としていた。虫や獣が可愛いいとか、可哀相だなぞと思うことはほとんどなかった。ただ獣で可愛いいのは馬だけだった。父の馬は、よく僕を乗せて、広い練兵場を縦横むじんに駈け廻ってくれた。が、小動物はすべてみな、見つけ次第になぶり殺すものぐらいに考えていた。

それが今、獄中でもこのトンボの場合に、ただそれを自分のそばに飼って見ようと言うことにすら、それほどのショックを感じたのだ。動物に対する虐待とか残忍とか言うことは、大きくなってからは、理性の上には勿論感情の上にも多大のショックを感じた。しかしことに自分がそれをやっている際に、こんなに強く、こんなに激しく、こんなに深く感じたことはまだ一度もなかった。