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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぞくごくちゅうき

続獄中記

大杉 栄

Lesen Sie 続獄中記 (ぞくごくちゅうき) von 大杉 栄 (おおすぎさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 24.326 Zeichen · 49 Bildschirme

Aozora Bunko

というような返事を出して、本当に強情な人だと言って笑われた。しかしそれは、僕の痩せ我まんでも強情でも、何でもない。実際そういう風に感じたのだ。

僕は何も牢にはいったら煙草は吸えぬものと覚悟をきめていた訳ではない。反対に、煙草ぐらいは吸えるだろうというごく呑気なつもりで、迎いに来られた時には、わざわざその用意までして出掛けたのだ。僕はまた、克己とか節制とかいうことの、ことさらの何の修養をも積んでいた訳ではない。反対に、そういういわゆる道徳にはわざと反抗して、つまらぬ放縦を尊んでいたくらいだ。

それだのに、警察で煙草を取り上げられた時には少なからず口惜しかったが、その後はぴったりと煙草というものを忘れてしまった。そして今言ったようにかえって反感に似たものを持つようにすらなった。

僕がえらいんでも何でもない。誰でもが経験する通り、電車に乗っていて、そとを通る人間が巻煙草を吸っているのを見ても、別に羨やましがりもせず、時としてはかえってそれを馬鹿馬鹿しく思うことがあると同じだ。

性欲についてでもやはりそうだ。もっともこれは、煙草の場合のようには、無意識のあきらめとその結果の客観的批評のせいだとは思えない。