Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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みどりいろのたいよう

緑色の太陽

高村 光太郎

Lesen Sie 緑色の太陽 (みどりいろのたいよう) von 高村 光太郎 (たかむらこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.268 Zeichen · 11 Bildschirme

Aozora Bunko

)僕は地方色などというものを画家が考え悩むのは、前に言った高価な無益の印紙の一つにほかならないと思っている。

絶対の自由を要求する僕の態度が間違っていれば、そこから起って来る僕の考索はすべて無価値のものとなってしまうわけである。しかし、これは間違いようのない事に属している。理論でなくして僕の感情であるからである。たとい、間違って居ると言われても僕の頭のある限りは自分でどうする事も出来ない事なのである。やはり思うだけの事は述べて見たい。

僕は生れて日本人である。魚が水を出て生活の出来ない如く、自分では黙って居ても、僕の居る所には日本人が居る事になるのである。と同時に、魚が水に濡れているのを意識していない如く、僕は日本人だという事を自分で意識していない時がある。時があるどころではない。意識しない時の方が多い位である。人事との交渉の時によく僕は日本人だと思う。自然に向った時には、僕はあまりその考えが出て来ない。つまり、そう思う時は僕の縄張りを思う時である。自我を対象のものの中に投入している時にはこんな考えの起って来よう筈がない。

僕の製作時の心理状態は、従って、一箇の人間があるのみである。