Japanische Klassiker mit Furigana
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みどりいろのたいよう
緑色の太陽
高村 光太郎
Lesen Sie 緑色の太陽 (みどりいろのたいよう) von 高村 光太郎 (たかむらこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.268 Zeichen · 11 Bildschirme
そして、地方色の価値は一般から認められて居るようである。「こんな色は日本にない」という言が非難の表白になって居るのを見てもわかる。僕はその地方色というものを無視したいのである。芸術家の立脚地に立って言をなして居る事はいうまでもない。
人が「緑色の太陽」を画いても僕はこれを非なりと言わないつもりである。僕にもそう見える事があるかも知れないからである。「緑色の太陽」があるばかりでその絵画の全価値を見ないで過す事はできない。絵画としての優劣は太陽の緑色と紅蓮との差別に関係はないのである。この場合にも、前に言った通り、緑色の太陽としてその作の情調を味いたい。僕はいかにも日本の仏らしい藤原時代の仏像と外国趣味の許多に加わっている天平時代の仏像とを比較して、“LOCAL COLOUR”の意味から前者を取る事はしないのである。DAS LEBEN(生命)の量によって上下したいのである。緑色の太陽を画いた作家の PERSOENLICHKEIT に絶対の権威をもたしめたいと考えている。日本の自然を薄墨色の情調と見るのが、今日の人の定型であるらしい。すべて曇天の情調をもって律しようとしているようである。