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Japanische Klassiker mit Furigana

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るこうしんそう

縷紅新草

泉 鏡花

Lesen Sie 縷紅新草 (るこうしんそう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 24.566 Zeichen · 48 Bildschirme

Aozora Bunko

で可笑しい。

辻町は、欠伸と嚔を綯えたような掛声で、

「ああ、提灯。いや、どっこい。」

と一段踏む。

「いや、どっこい。」

お米が莞爾、

「ほほほ、そんな掛声が出るようでは、おじさん。」

「何、くたびれやしない。くたびれたといったって、こんな、提灯の一つぐらい。……もっとも持重りがしたり、邪魔になるようなら、ちょっと、ここいらの薄の穂へ引掛けて置いても差支えはないんだがね。」

「それはね、誰も居ない、人通りの少い処だし、お寺ですもの。そこに置いといたって、人がどうもしはしませんけれど。……持ちましょうというのに持たさないで、おじさん、自分の手で…」

「自分の手で。」

「あんな、知らない顔をして、自分の手からお手向けなさりたいのでしょう。ここへ置いて行っては、お志が通らないではありませんか、悪いわ。」

「お叱言で恐入るがね、自分から手向けるって、一体誰だい。」

「それは誰方だか、ほほほ。」

また莞爾。

「せいせい、そんな息をして……ここがいい、ちょっとお休みなさいよ、さあ。」

ちょうど段々中継の一土間、向桟敷と云った処、さかりに緋葉した樹の根に寄った方で、うつむき態に片袖をさしむけたのは、縋れ、手を取ろう身構えで、腰を靡娜に振向いた。