Japanische Klassiker mit Furigana
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うつくしくうまれたばかりに
美しく生まれたばかりに
小川 未明
Lesen Sie 美しく生まれたばかりに (うつくしくうまれたばかりに) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 5.747 Zeichen · 12 Bildschirme
「しじゅうからさん、山のあちらは、暴れていますか? そういえば、もう雲ゆきが速くて、すっかり冬ですものね。また、雪の中にうずもれることを考えると、まったく、いやになってしまいます。あなたたちは、しあわせものですよ……。」と、しみじみとした調子で、木立は、いいました。
やまがらは、その枝で、一度もんどりを打ちました。
「私たちがしあわせだって? ……それはちがいますよ。一日、風に吹かれて駆けまわっても、このごろは、虫一匹見つからないことがあります。それに、これからは、雨風に追われて、あちらへ逃げ、こちらへ逃げなければなりません……。」と、やまがらは、答えた。
「だって、そうして、自由に空を飛べるのじゃありませんか。私たちは、永久に、ここにじっとしていなければならない運命にあります。こうして、毎日、同じような谷川の音を聞いていなければなりません。先刻でしたか、こまどりさんの歌を聞きましたが、いつも、よい声ですね。」と、木立は、うっとりとしていいました。
「ほんとうに、あのこまどりこそ、しあわせ者です。どこへいっても、森や、林に、かわいがられます。森じゅうの木立が、どうか自分の枝にきて止まってくれればいいと思っている。