Japanische Klassiker mit Furigana
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うつくしくうまれたばかりに
美しく生まれたばかりに
小川 未明
Lesen Sie 美しく生まれたばかりに (うつくしくうまれたばかりに) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 5.747 Zeichen · 12 Bildschirme
「ごらんなさい。あなたが鳴きますと、ほかの鳥たちは、みんな黙ってしまうではありませんか。たまに、こうして、あなたがたずねてきて鳴いてくださるので、私たちは、さびしい、こんな山中にいてもなぐさめられるのです。今夜は、雪になりそうです。晩は、この森の奥へはいって、お休みなさいまし。」と、木立がいいました。
「きのうは、あちらの山にいってみました。夕焼けが赤かったから、雪になろうと思ったのですよ。自分の唄が、西の空へ響くような気がしました。」と、こまどりは、自分の声を自慢したのです。
「こまどりさん、ほんとうに、今夜にでも雪が積もったら、明日は、あなたは、ふもとの方へいってしまわれるでしょう。そうすれば、また、春がくるまで、あなたの歌を聞くことができないのです。どうか、もう一つ歌ってくださいませんか。」と、木立はたのみました。
こまどりは、寒い風に吹かれながら、谷の方を向いて、ほがらかに、さえずりはじめました。このとき、あちらから、矢を射るように、黒いものが飛んできたかと思うと、こまどりは思わず、すくんでしまった。それといっしょに、木立は、
「あっ!」といって、声をあげました。