Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うつくしくゆたかなせいかつへ

美しく豊な生活へ

宮本 百合子

Lesen Sie 美しく豊な生活へ (うつくしくゆたかなせいかつへ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.254 Zeichen · 13 Bildschirme

Aozora Bunko

お父さんが動いても子供が大勢の場合には、まだ不充分で、女学校の一年、二年、ひどい場合には国民学校の上級生の小さい人達までが、自分の智慧で食物を見つけようと思うようになって来ています。疎開児童は田舎へ行って爆弾からは護られたけれども空腹からは護られませんでした。疎開学童は働く楽しみのために農家を手伝ったのではなくて、そうすれば食物を貰えるから、その目的のために働きました。それでも疎開児童が帰って来たときに、親は涙をこぼすほど痩せました。皆さんの御弟妹もそうであったかもしれずあなた方自身もそうだったかもしれません。

今日しっかりした少女達は、食べる問題は決して親や、兄姉にまかしてだけは置きません。折あるごとに自分も探して手に入れなければならないという必死な心持を持っています。しかしその娘さん達は自分の働いたお金で食物を得て行ける年齢ではないし、また食物そのものの値段が、今日ではもう法外なものになっているから、お父さん達が正当な働きで得て来るお金では十分食べて行くことの出来ないような時になっています。よいと云っても、わるいと云っても生きて行くには万事闇で行かなければなりません。