Japanische Klassiker mit Furigana
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びじゅつがっこうじだいのおかくらせんせい
美術学校時代の岡倉先生
板谷 波山
Lesen Sie 美術学校時代の岡倉先生 (びじゅつがっこうじだいのおかくらせんせい) von 板谷 波山 (いたやはざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.979 Zeichen · 16 Bildschirme
ほんとうの錦です。織紋がついて、縫いとりで東京美術学校と書いてある。長い竿で、宮さん宮さんのあの旗です。あれをたてていったもんだから、神主の学校だとみんないっていた。私もはじめそう思っていたんです。皇典研究所、いまの国学院大学、あれだと思っていた。服はよくみなかったんですけれども、変なものだと思っていた。
私なんか入ったとき、制服をこしらえるからみんな食堂に集って寸法をとれ、というもんですから、どんな制服ができるだろうとみんな楽しんでいった。ところが、外神田の大時計の隣にある大きな葬儀屋の番頭がきて寸法を取っていった。出来てきて着てみてみんながびっくりし、あまり異様なのでおこっちゃった。それを学校の生徒係などがいろいろとなだめ説明するんです。これは例の聖徳太子像、あれによって黒川博士が考案した結構なものだという。なかにはおこって学校を退学する、というものもあった。
あの服を着ていると、目立っておかしくって、そば屋ひとつ入れませんよ。私なんぞ本郷三丁目から通っていたんですが、本郷本富士町の警察の前に大きな牛飯食堂がありました。ちょうど四時ごろ学校の帰りに腹がへっているので入ろうと思うのだけれども、あれを着ているからとびこむこともできない。