Japanische Klassiker mit Furigana
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びしょくたさんきのはらがまえ
美食多産期の腹構え
北大路 魯山人
Lesen Sie 美食多産期の腹構え (びしょくたさんきのはらがまえ) von 北大路 魯山人 (きたおおじろさんじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 1.566 Zeichen · 4 Bildschirme
それを送ってくれる友人が、二、三あって、今からモーションをかけ、せっかく努力中で、その楽しみは、まさに寿命をのばしてくれるようだ。しかも、これは私が五十年前からつづけている年中行事なのだ。
寒中ともなれば、数知れずと言いたいまで美食がせまって来て、その楽事に忙殺される。中形のふぐを食うのも口福の大なるもの。京のたけのこ、冬眠のスッポン、江州瀬田の寒もろこもまことに楽しい美食である。能登ぶりの砂摺りの刺身などは、考えるだけでもたまらなく美味い。しびまぐろの上々にもまさる美味さである。ただし、南日本海で獲れるぶりはそうはいかない。ともかく、寒中に美食を求めてはかぎりがない。餅だって寒餅というのが一番美味い。
私は秋十月から春二月までを美食多産期として腹構えをし、次から次と食欲を満たしてくれる最好季節を無駄に過ごしたことはない。三、四、五月頃になると、明石だいが美味くなり、はもも上々の食い頃。
瀬戸内海は、大体どんなさかなでも関東方面と違って、なにからなにまで特に美味いのであるが、貝類、えび類が関東に劣っている。あなごも、てんぷら、すしだねには向かない。