Japanische Klassiker mit Furigana
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はごろもものがたり
羽衣物語
小川 未明
Lesen Sie 羽衣物語 (はごろもものがたり) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 6.149 Zeichen · 12 Bildschirme
ながく我が家の宝にしたいと思います。」
これを聞いて、天女はあきれたのであろう。が、しばらく言葉もありませんでした。
「どうしても、お許しになりませぬか。」と、若者がいうと、天女の顔には、悲しみの色がただよって、ついに口をひらきました。
「その着物を着なくては、二度と天へは帰れません。人間には役にたたぬものですが、天女には、なくてはならぬ着物でございます。」といって、うつむきました。
若者は、片言も聞きもらすまいと、耳をかたむけていましたが、天女が、羽衣を着なければ天に帰れぬといったので、これはなんたる自分にとって、しあわせなことであろう。そうすれば、この美しい人を村へつれもどって、いつまでも、とめておくことができると思ったのでした。
「そう聞けば、なおさら、この着物をお返しすることはできません。」
「それはまた、どうしたことでございますか。」
天女は、おどろいて顔を上げ、目をぱっちりとひらいて、若者を見ました。
「羽衣より、あなたのほうが、もっともっと美しいのであります。羽衣がなければ、天へ帰れぬとお聞きしては、あなたを、いつまでもおとめしたいばかりに、羽衣をお返しすることができなくなりました。