Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おうがいのけんこうとし

耄碌寸前

森 於菟

Lesen Sie 耄碌寸前 (おうがいのけんこうとし) von 森 於菟 (もりおと) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 43.925 Zeichen · 89 Bildschirme

Aozora Bunko

また大久保栄というのは東京帝大の医科大学生で優秀な人であったが一時観潮楼に寄宿し独協中学生である私の勉強を監督してくれた。また独逸文学に趣味をもって戯曲の翻訳などを初めこの方面にも嘱望されたが、次代の教授候補者として病理学研究の目的で欧州留学中ストラスブルヒで腸チフスを病んで客死した。

「芸文」は発行書肆の経営上の失敗から二号きりで廃刊となったが、父たちの出資でそれにつぐ「万年艸」が育て上げられた。明治三十七年に入り日露戦役が起ると、父は第二軍軍医部長として従軍するのでこの「万年艸」も廃刊となり、凱旋後も父は自らの手で雑誌を出すという面倒な仕事をやめてしまった。最初の「しがらみ草紙」から「めざまし草」「芸文」「万年艸」と絶えては続いた十数年、その間雑誌は薄いけれど掲載する文章の選択から校正に至るまで全部自分で眼を通し、もし原稿が集まらなければ全巻を一人で書く意気込みで終始したのである。その間に、同時に医学の方の雑誌として「衛生療病誌」「公衆医事」などを同じやり方で発行したこともあって、両方の雑誌編集の助手として親身に世話したのは父の弟森篤次郎(筆名、三木竹二)ただ一人だった。