Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しょっこうとびしょう

職工と微笑

松永 延造

Lesen Sie 職工と微笑 (しょっこうとびしょう) von 松永 延造 (まつながえんぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 71.696 Zeichen · 144 Bildschirme

Aozora Bunko

それから、きっと歩いて息を切って、再び此の街へ帰って来たのだ。お前はそんなに無駄な骨折をしながら、迷って泣き暮したのだ。きっと野原や知らぬ家の物置やに眠らねばならなかったろう。ああ誰れが云うか――野原に寝る少女は不良だと! いや、その少女を野に眠らせるようにする私達の方が……私の方が……何んなに不良だろうか! 見てやって下さい。見て……。僅かな日の中に、ミサ子は斯んなに痩せ細って、年を取って了った。悩みで痩せ、それから断食で細ったのだ。何処かの泉で飲んだ水は、皆涙になって了ったんだ。斯んなに眉毛が取れて了って、そして、恐しい事に、髪の毛があんなに抜けて落ちる。

断食……ミサ子は態と食べずに居たに相違ない。死のうと思って断食し、死のうと思って歩き廻ったのです。そんな悲惨な事があって好いものだろうか? 然も、此処にある。此処に厳として存在する之は何ですか?

私は何うすれば好い? ミサ子は私の家へ来るより、残酷な父の許にあった方が幸いだった。父の家にいるよりも、あの小鳥屋の店にいた方が仕合せだった。取り返しのつかない事ですが、私は番いの紅雀を斯うして病室へ運んで来ました。