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Japanische Klassiker mit Furigana

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しょっこうとびしょう

職工と微笑

松永 延造

Lesen Sie 職工と微笑 (しょっこうとびしょう) von 松永 延造 (まつながえんぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 71.696 Zeichen · 144 Bildschirme

Aozora Bunko

「ああ、煙突からパーと煙出る。煙草よりももっと、小さい。それ可愛い。」

此処に於いて私は判定する。小さくなくては彼の愛を買う事が出来ない。蛙は人間を縮小したものとして彼の眼に映ずるらしい。

之は勿論全体を蔽う解決ではない。然し、重要な部分の様ではあるまいか。

次が、竹の生死問題である。彼は切られる竹を惜しむのに、死んで行く人を祝福する厭世家である。此の矛盾の為めに、私は彼の魂を握る事が出来ない。其処で直接彼に質問して見た。

「何故、生きている竹を切る時は、眉毛動かすか。そして何故死んだ竹が並んでいても眉毛、其の儘か?」

「何も不思議ない。死んだ竹、もう竹でない。石と同じ物質!」

此の答えを聞いて私は呆然として了ったのである。

彼が小さい物を愛する所から、私は彼を「玩具人」と呼ぼうと思っている。そして、凡て死骸を蔑視する点に於いては、彼を「蒙古の回々教徒」若しくは「神代に於ける日本の神々」と呼んで居るのである。

考え直して見れば、彼も大変可哀想な人間である。私は彼の造った汚いファインダーを借りて、彼の姿を覗いた事がある。彼の丈は高いが、弱い樹の様である。