Japanische Klassiker mit Furigana
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はいたい
胚胎
宮本 百合子
Lesen Sie 胚胎 (はいたい) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 27.077 Zeichen · 55 Bildschirme
老人 したがのう、貴方様。尊い身分の人にはわからぬ事でござりまするが、貧しい一年中一枚の着物をまとって人の門に物乞いするのを恥かしいと思う処がなりわいにして居る下賤なものどもは母親の胎から鳴きながら生れて三年も立てば、いじけた、かたくなな心を持つと申しますのじゃほどに貴方様が下らぬ事をききすぎなされた事位はまだのう徳な事でござりまするじゃ。
聞きたがって居るものにはおきかせなれるものでござります。
王 下手な文句を書い連ねた腹立たしく拙い手紙ほど紙数は多いものじゃが、まあ、ざっとかいつまんで申せばの。
貴方は法王から破門の宣告を授けられた。
法王の申した事もござるし又私としても死するより恥な破門をうけた王の命令を奉ずるのは神の御名を汚す事になるから同じ意見のものと皆かたらって命令は奉ぜぬ事に致した。
と申すのじゃ。
叛逆を起すにわざわざ知らせて寄こいたのじゃ。
老人 妙なものでござりまするの。
まだ世の中には、けんかずきのけんか犬が沢山ござるのでござりますのう。
王 けんか犬は世が滅びるまで絶える事なくあるものじゃ。
何――叛きたいものは勝手に逆くのがよいのじゃ。