Japanische Klassiker mit Furigana
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はいたい
胚胎
宮本 百合子
Lesen Sie 胚胎 (はいたい) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 27.077 Zeichen · 55 Bildschirme
(老近侍に向って云う)
老近侍 神の御恵でござるじゃ、一向に冬をつらいとは思いませんでの、息子達が止めさえ致さなんだら雪なげなり何なり十五六の子に交っていたすでの。
第一の女 何よりな事でございますわ。(低く陰気に云う。間を置いて地面を見ながら)私は冬よりもっと恐ろしい、そしていやらしい事をききましたの。
冬の来るのも寒くなるのも忘れて心配して心細がって居るんでございますわ。
世の中にたった一人にされた様にねえ。
第三の女 そんな事が? 私は一寸も知りませんの、きいた事だってないんでございますの、ましてこの頃は母のそばで仕事ばっかりして居るんでございますもの毎日毎日。
第二の女 私だって――もう此頃は一寸も心配な事は何にもないんでございます。
あの子の病気がなおりましてからはねえ、心配の仕じまいをしたと思って居りましたの、お坊様にさえ来ていただいたほどでございましたものねえ。
お話しなさって下さいましな、気になりますわ。
第一の女 私だって只きいたばっかりの事なんでございますけど……
昨晩でございますわ。
もうお月様がお沈みなさった頃、たくで御前から下って参りましてねえ。