Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
はいたい
胚胎
宮本 百合子
Lesen Sie 胚胎 (はいたい) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 27.077 Zeichen · 55 Bildschirme
第一の若僧 私はどうしても都で死にたい。
いくら私が斯うした身になったと云ったって私の年がまだこんな淋しい処で死んで仕舞うのを満足しないんだもの、ねえ、……
第二の若僧を見て同情を求める様な口調で云う。
第二の若僧は老僧のそばにぴったりとよって聖書を握って居る。
その二人を第一の若僧はじーっとややしばらく見てから、首に掛けて居た十字架を傍にはずして部屋を出て行く。
第二の若僧は老僧の顔をチラット見てそのうす笑いをたたえて居るのを驚いた様に口の中で何か云って自分の胸に十字を切る。やがて寝床の裡で人の身動く気合がして、かるい、力弱い、せきばらいが静かな裡に骸骨踊りの足音の様に響く。
第二の若僧 お目覚になった――
帳をかける。
やつれた、情ない姿の法王が半身を起して現れる。
老僧はその姿をまじまじと見ながら、
老僧 よう御休みなされました。
いかがでございますか? 御気分は――
法王(力なく――なつかしそうに)大層よいのじゃ。
第二の若僧が煙りのほそくたつ薬を持って来る。
第二の若僧 お師様、
お薬を煎じて参ったのでございます。
どうぞ召上って――
法王 いろいろといかい御手数じゃ。