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Japanische Klassiker mit Furigana

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じじょでん

自叙伝

大杉 栄

Lesen Sie 自叙伝 (じじょでん) von 大杉 栄 (おおすぎさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 115.021 Zeichen · 230 Bildschirme

Aozora Bunko

そしてこの「また吃った」ばかりで、横っ面をぴしゃんとやられたことが幾度あったか知れない。

「栄。」

と大きな声で呼ばれると、僕はきっとまた何かの悪戯が知れたんだろうと思って、おずおずしながら出て行った。

「箒を持っておいで。」

母は重ねてまた怒鳴った。僕は仕方なしに台所から長い竹の柄のついた箒を持って行った。

「ほんとにこの子は馬鹿なんですよ。箒を持って来いと言うと、いつも打たれることが分っていながら、ちゃんと持って来るんですもの。そして早く逃げればいいのに、その箒をふりあげてもぼんやりして突っ立っているんでしょう。なお癪にさわって打たない訳には行かないじゃありませんか。」

母は僕の頭をなでながら、やはり軍人の細君の、仲好しの谷さんに言った。

「でも、箒はあんまりひどいわ。」

谷のお母さんもやはり家の母と同じように大勢の子持だった。そしてやはりよくその子供を打った。しかし母にこの抗議をする資格は十分にあったのだ。

「それや、ひどいとは思いますがね。もうこう大きくなっちゃ、手で打つんではこっちの手が痛いばかしですからね。」

谷のお母さんは、優しい目で「でも、ひどいわね」