Japanische Klassiker mit Furigana
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じゆうしゅぎしけん
自由主義私見
豊島 与志雄
Lesen Sie 自由主義私見 (じゆうしゅぎしけん) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.012 Zeichen · 7 Bildschirme
自由というものが、生活から引離されて観念的にしか存在しなくなる時、云いかえれば、自由の一面が生活から切取られる時、生活は不具になる。この生活の不具の苦痛を、自由主義は最も強く感ずる。それは、観念的な自由が、政治的に或は経済的に如何に各人に分与されるかの問題ではなく、生活それ自体が自由の面を如何ほど保有してるかの問題である。自由主義のあらゆる運動の強弱は、生活の自由の面の広狭に正比例する。
「学芸自由同盟」の創立も、恐らくは、現時の吾々の生活に自由の面が如何に縮小されてるか、そしてそのために生活が如何に不具になされ歪曲されてるか、それを苦痛として感ずるところから起ったものであると、私は考える。随ってその態度の基調は、不具ならざる生活――自由を有する生活――の防衛であろう。そしてかかる防衛は、完き生活のためが、唯一の「ため」であって、他の特定なる政治的な或は社会的な或は経済的な「ため」ではないが故に、通常は、思想的には批判者の地位に立つものであり、実践的には後衛の地位に立つものだと思われる。そこに、この同盟の行動の自由性と各種前衛分子をも包括し得る可能性とがある。