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Japanische Klassiker mit Furigana

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じゆうじん

自由人

豊島 与志雄

Lesen Sie 自由人 (じゆうじん) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 69.030 Zeichen · 139 Bildschirme

Aozora Bunko

僕も敢て反対はしないよ。然し、台風のために起される洪水には反対だ。政治のために起される洪水には反対だ。」

「勿論のことだ。政治というものは、各方面に洪水ばかり起してやがる。どんなに人を溺らしてるか分りはしない。」

「また始まったね。君たちの話は、僕にはまるで天界の言語みたいで、何のことかさっぱり分らん。」

周は楽しそうに笑った。

「天界の言語のために、乾杯。」

三人はグラスを挙げた。

何のために彼等は集まってるのだろうと、北村はぼんやり眺めるのだった。

周は少し間のびのした顔立ちで、眼尻が長く切れている。だが、その眼にも鼻にも口にも頬の肉にも、いつどんな変化が起るか分らないという感じがある。変化が起ったら、表情がまるで違うようになるかも知れないのだ。

本堂は痩せ型で、精力的な男に見える。頬の蒼白さは腺病質らしいが、高く張ってる額は知性と意志力とを示すようだ。手指や握り拳が、体のわりに目立って大きい。

「ねえ、先生、今年は展覧会に何も出品なさらなかったそうね。なまけなすったの。お酒がすぎたんでしょう。」

「ばか言うな。気が向かなかったんだ。私は気が向かないことは断じてせん。