Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

まいひめ

舞姫

森 鴎外

Lesen Sie 舞姫 (まいひめ) von Mori Ōgai (森 鴎外) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.190 Zeichen · 33 Bildschirme

Aozora Bunko

はげしき寒さ骨に徹すと覚えて醒めし時は、夜に入りて雪は繁く降り、帽の庇、外套の肩には一寸ばかりも積りたりき。

もはや十一時をや過ぎけん、モハビット、カルル街通いの鉄道馬車の軌道も雪に埋もれ、ブランデンブルゲル門のほとりの瓦斯燈は寂しき光を放ちたり。立ち上がらんとするに足の凍えたれば、両手にてさすりて、ようやく歩みうるほどにはなりぬ。

足の運びのはかどらねば、クロステル街まで来しときは、半夜をや過ぎたりけん。ここまで来し道をばいかに歩みしか知らず。一月上旬の夜なれば、ウンテル・デン・リンデンの酒家、茶店はなお人の出入り盛りにて賑わしかりしならめど、ふつに覚えず。わが脳中にはただただわれはゆるすべからぬ罪人なりと思う心のみ満ち満ちたりき。

四階の屋根裏には、エリスはまだ寝ねずとおぼしく、炯然たる一星の火、暗き空にすかせば、明らかに見ゆるが、降りしきる鷺のごとき雪片に、たちまち掩われ、たちまちまた顕れて、風に弄ばるるに似たり。戸口に入りしより疲れを覚えて、身の節の痛み堪えがたければ、這うごとくに梯を登りつ。庖廚を過ぎ、室の戸を開きて入りしに、机に倚りて襁褓縫いたりしエリスは振り返りて、「あ」