Japanische Klassiker mit Furigana
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ぶま
舞馬
牧 逸馬
Lesen Sie 舞馬 (ぶま) von 牧 逸馬 (まきいつま) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.843 Zeichen · 16 Bildschirme
「ねえ、おとっつぁん」お八重がいう。「もすさんの死んだ時どうだったのさ」
これは何度となくお八重が発した質問である。「なに、何うだったといったところで」峰吉ははじめて口をひらいた。「おりゃあ見ていたわけじゃねえから――」
「うそ、うそ、うそ! そりゃあうそだ」
「――?」
「それ御らん。あんた、何も言えないじゃないか」
「それが、だからよ、おりゃあ見てたわけじゃなし――」
「お湯屋のおとめちゃんが死んでお気の毒さま」
「何を言ってるんだ」
「けどねえ、おとめちゃんともすさんとは惚れあってた仲なんですからね」
「だからよ。心中だろうってみんなも言ってるじゃねえか。止せ。面白くもねえ」
「そらね、二人が心中したというと直ぐ怒る」
「てめえこそもすのこととなると嫌にしつこいじゃねえか。そのわけをあとで聞くからな、返答を考えとけ」
「わけも何もあるもんか。一つお釜のご飯を食べてた人が死んだんだから――それに、心中でもないものを心中だなんて!」
「こら! 口惜しいかよ、お八重」
「くやしかないさ。口惜しかないけど――おとっつぁんもあんまりじゃないか。死人に口なしだと思って――」
「だからよ、誰も心中だとは言い切ってやしねえ。