Japanische Klassiker mit Furigana
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しばいきょうぼうけん
芝居狂冒険
夢野 久作
Lesen Sie 芝居狂冒険 (しばいきょうぼうけん) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.334 Zeichen · 21 Bildschirme
「黙ってスッ込んでいろ畜生。何が面白いんだアンナものが。芝居(しべい)や活動なんテナみんな作りごとばかりじゃねえか。ええ、おい。あんな物あ女の見るもんだ。男なら角力かベースボールでも見やアがれ。芝居(しべい)なんて物を見ると臓腑(はらわた)が腐っちゃって仕事に身が入らなくなるんだ。アンナ作りごとばかり見てた日にゃ、世の中の事がミンナ嘘に見えて来らあ。ケッ……忌々(いめいめ)しい野郎だ」
「まあ。そんなに云うもんじゃないよ。サア、万ちゃん御飯(おまんま)お上り。お腹が空(す)いたでしょう」
「飯ばかり喰らいやあがって畜生めえ。一体(いってい)イツ時分だと思ってやんだ……今を……」
「それあネエ。一幕見のつもりだってもね。ツイ出られなくなるもんですよ。ねえ」
「チッ……嫌に万公の肩ばかり持ちやがる。手前がソンナだから示しが附かねえんだ」
「だって万ちゃんなんかイツモ影日向(かげひなた)なんかしないんだから……タマにゃあねえ」
「ええ。この野郎。何が影日向だ。材木置場(おきば)に行って見ろ。何も片付いてやしねえじゃねえか。杉ッ皮を放ったらかしてどこかへ行きやがったに違えねえんだ。