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Japanische Klassiker mit Furigana

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はなとひとのはなし

花と人の話

小川 未明

Lesen Sie 花と人の話 (はなとひとのはなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.600 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

「わたし、カーネーションが好きよ。」と、片すみにあった淡紅色の花を目指していいました。

「アネモネにしましょうね、いま咲きかかったばかりなのですもの。」と、三人の令嬢の中のいちばん年上のがいいました。

すると、ほかの二人は妹たちでありましょう。みんなその姉さんのいうことに従いました。アネモネは、たがいに、心の中で、このやさしい令嬢たちの手に渡ることを願っていました。どんなにやさしく取り扱われ、またかわいがられるであろうと思ったからです。

令嬢の一人は、甲のアネモネを取り上げました。

「どうぞ、これをくださいな。」といって、これを買いました。甲のアネモネが持ち運び去られるとき、あとの二つのアネモネは、

「さようなら。さようなら。」と、見送りながらいいました。そして甲のアネモネが、どこへゆき、どんな生活をしたか、二つのアネモネは、知りませんでした。ただ、甲のアネモネは、幸福に日を送るであろうと想像したのでした。

令嬢たちは、アネモネを家に持ち帰りました。それはりっぱな西洋館でありました。広い、日のよく当たる庭があったけれど、そこにアネモネを置かず、ある一室の内に運んで、ピアノの置いてあるそばの台の上に、それを置きました。