Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
はなもかたなも
花も刀も
山本 周五郎
Lesen Sie 花も刀も (はなもかたなも) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 89.364 Zeichen · 178 Bildschirme
などと云うのが聞えた。
幹太郎は侍たちの一人になにか断わり、「お小屋にいるから」と云って、平八に頷き、門のほうへ歩きだした。
門をはいってすぐ右にゆき、生垣についてまわると、材木を置く木小屋があり、そのさきに、車井戸を挾んで小さな家士住宅が並んでいた。幹太郎はその一軒に平八を案内し、まず「ちょっと汗をながして来る」と、着物を持って厨へいった。
「いまの騒ぎはなんだ」
部屋の中を見まわしながら、平八が訊いた。幹太郎は厨から「わけはよく知らないが、刃傷沙汰だ」と答えた。いまの侍が同僚を一人斬り、これは即死らしいが、止めにはいった二人に傷を負わせた。なんとかしてくれ、と道場へ知らせに来たので出ていったんだ。しかし、と平八が云った、「かなり腕の立つ男らしかったな」うん、と、幹太郎が云った。
「菱川なにがしといって、この下屋敷では第一のつかい手なんだ」
そうらしいな、あの塀へ追い詰められたときは、見ていてどきっとしたよ。うん、相当なもんだ、と幹太郎が云った。
「少しまえに本邸から移って来た男で、本邸では千葉周作に仕込まれたそうだがね、おかげで北辰一刀流の手を見たように思う」