Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
はなをうめる
花をうめる
Lesen Sie 花をうめる (はなをうめる) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.555 Zeichen · 7 Bildschirme
そしてひとりでツルのかくした花をさがした。息をはずませながら。まるで金でもさがすように。だがついにみつからなかった。
それから以後たびたび思い出してはそこへいってさがした。花はもうしおれはてているだろうということはすこしも考えなかった。いつでも眼を閉じさえすれば、ツルのかくした花や南京玉が、水のしたたる美しさでうす明かりの中にうかぶのであった。たれか他の者にみつけ出されると困るので、私はひとりのときにかぎってそこへさがしにいった。
遊び相手がなくてひとりさびしくいるとき、常夜燈の下にツルのかくしたその花があるという思いは私を元気づけた。そこへかけつけ、さがしまわるあいだの希望は何にもかえがたかった。いくらさがしてもみつからない焦燥もさることながら。
ところがある日、私は林太郎にみられてしまった。私が例のように常夜燈の下をすみからすみまでさがしまわっていると、いつのまにきたのか林太郎が常夜燈の石段にもたれてとうもろこしをたべていた。私は林太郎にみられたと気づいた瞬間ぬすみの現行をおさえられたようにびくっとした。私はとっさのあいだにごまかそうとした。