Japanische Klassiker mit Furigana
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はなこ
花子
Lesen Sie 花子 (はなこ) von Mori Ōgai (森 鴎外) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.950 Zeichen · 11 Bildschirme
「マドモアセユはわたしの職業を知っているでしょう。着物を脱ぐでしょうか。」
久保田はしばらく考えた。外の人のためになら、同国の女を裸体にする取次は無論しない。しかしロダンがためには厭わない。それは何も考えることを要せない。ただ花子がどう云うだろうかと思ったのである。
「とにかく話して見ましょう。」
「どうぞ。」
久保田は花子にこう云った。「少し先生が相談があるというのだがね。先生が世界に又とない彫物師で、人の体を彫る人だということは、お前も知っているだろう。そこで相談があるのだ。一寸裸になって見せては貰われまいかと云っているのだ。どうだろう。お前も見る通り、先生はこんなお爺いさんだ。もう今に七十に間もないお方だ。それにお前の見る通りの真面目なお方だ。どうだろう。」
こう云って、久保田はじっと花子の顔を見ている。はにかむか、気取るか、苦情を言うかと思うのである。
「わたしなりますわ。」きさくに、さっぱりと答えた。
「承諾しました」と、久保田がロダンに告げた。
ロダンの顔は喜にかがやいた。そして椅子から起ち上がって、紙とチョオクとを出して、卓の上に置きながら、久保田に言った。