Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
はなこのちんじゅつ
花子の陳述
豊島 与志雄
Lesen Sie 花子の陳述 (はなこのちんじゅつ) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.726 Zeichen · 22 Bildschirme
そしてわたくしたちは寝ましたが、あとで、母から聞いたところに依りますと、お二人は夜通し言い争っていらしたらしいとのことでした。
その翌朝、良吉さんは御飯もあがらず、早く出かけておしまいになりましたが、美津子さんは正午すぎまで寝ていらしたようでした。
それが最初で、それからは、時折喧嘩なさることがあるようでした。喧嘩と言っても、打つとか殴るとか、取っ組み合うとかいうのではなく、ただの言い争いにすぎませんでしたし、それも短い間のことで、あとはお二人とも黙りこんでおしまいになりました。
ところが、ある時、美津子さんはお風呂から帰って来て、いきなりわたくしへ尋ねました。
「留守の間に、京子さんが来はしませんでしたか。」
京子さんなんて、初めて聞く名前なものですから、わたくしには見当がつかず、母へ尋ねますと、母はただ、そんなひとはおいでになりませんでしたと答えました。美津子さんは怖い眼付きでじろりとわたくしたちを見て、二階へ上ってゆきました。
それからまた二度ほど、美津子さんは京子さんのことを尋ねました。どうもおかしいので、母は、良吉さんが一人きりの時に、京子というひとのことを尋ねてみました。