Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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めばえ

芽生

宮本 百合子

Lesen Sie 芽生 (めばえ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 40.924 Zeichen · 81 Bildschirme

Aozora Bunko

「貴方は墓すきなのネ、キット、だからこんなに私をいじめてよろこんでるんだ」

「好キだワ、そりゃあ、しゃべって働いて食べて居た時よりも石になるとその倍も倍もの意味があるから……」

「私そんなことはどうでもいいから、早くよそに行きましょうよサー」

「いや、日が暮れてもここに居るワ、私の帰りたくなるまで……だけど私、貴方がすきなんだからいい」

私達はいつの間にか歩き出してこんな事を云いあって居る。お敬ちゃんはたまらなくこわそうに、私の手につかまって、下駄をひきずって歩いて居る。

「私達はもうじきに別れ別れになる時が来るんだ、キット、今日はその前兆に違いない様に思われる」

お敬ちゃんは年をとった様な声で云った。

「エエ、別れ別れで居たものがこうやって一緒んなったんだから又別れ別れになる事はあるかも知れないがまだなかなか私の死ぬその時までは大丈夫だと思ってる。私お敬ちゃんがすきなんだから……エエ、そりゃあ大好キなんだから……」

こんな事を云う間お敬ちゃんは淋しい目つきをして私を見て居た。

私は私を真面目に見てて呉れる人をこんないたずらをしちゃあすまない、斯う思われて来た。