Japanische Klassiker mit Furigana
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めばえ
芽生
宮本 百合子
Lesen Sie 芽生 (めばえ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 40.924 Zeichen · 81 Bildschirme
ある人は昔、今よりも人間が無智と云う尊い名にとらわれて居た時には、エス様は天上なすって神に御なりなさったと云えば、ウンと合点したもんだけれども、この頃は人が一体に善いにも悪いにも智恵が出て来たんで、疑と云う一つのものを頭のすみっこに置いて、何物にもぶつかって行く。だからエス様が天上なすって神さまに御なりなすったと云うと疑が「一寸変だナ」とつぶやく。それが段々ひろがってそんな事は信じなくなってしまう。だから、神を紹介した人だとしてはなすのだ、と云う。又或る人はその偉大な霊が神になったんだと云うんだとも云ってきかせてくれる。
まだいろんな事の万分の一も知らない私なんかは、そう云われると段々迷うばっかりになってしまう。その時代にでもどんな時代にでも、いろんな風に云いかえたり言葉をかざったりしないでも人に信じられるだけのもっと高い位置があってほしいと思われる。
人間の一生は、千年あるわけのものじゃあないからと云う言葉は、人間にとてつもない偉い事もさせるし又そこぬけの悪党にもして仕舞う。