Japanische Klassiker mit Furigana
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わかいむすめのりんり
若い娘の倫理
宮本 百合子
Lesen Sie 若い娘の倫理 (わかいむすめのりんり) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.181 Zeichen · 18 Bildschirme
ことは無いだろうか。
私たちは、ここに以上のような大きい判断の誤りを明白にみるのだが、この誤りの中からもその第一歩に在った動機として若い娘が自分の生活を求めさがしている気持には、無視しきれない視線を感じるのである。
一寸話が変って、この頃の娘たちはよく外でお茶をのんだり、おしる粉屋へ入ったり、そのまたはしごをするということが、ある滑稽さで云われる。人によっては、それを現代の娘の浪費癖という風にも見ている。男の学生たちが喫茶店にゆくのと同じ心理のように云う人もある。だが、それだけだろうか。
若い娘たちがその仲間と一緒に喋るとき、大人の目と耳でそれがたとえ幼稚でもおちゃっぴいでも、本人たちはそれぞれ一城の主で縦横にやっている。勤めている娘さんたちは、仲間うちでは大体それぞれの家庭のそれぞれの条件は一応そのひとたちの内に収めて、語るとしても自分をとおして自分のこととして語ってつき合ってゆく。ところが、その家庭へ御免下さいと入って行くと、その中での娘さんたちの在りようというものは、決して勤め先で一人前に働いているその人のままの自立性ではない。断然、うちの娘として、独立した室を持っていないことが多いし、娘の友達としてお母さんたちとの交渉が生じ、その交渉では仲間とはおのずから異った目での批評もうけなければならない。