Japanische Klassiker mit Furigana
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クーリーがしらのひょうじょう
苦力頭の表情
里村 欣三
Lesen Sie 苦力頭の表情 (クーリーがしらのひょうじょう) von 里村 欣三 (さとむらきんぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.583 Zeichen · 18 Bildschirme
そしてへ、へえ、へえと笑った。
――よし! ――
と、俺は快活に、小半日もへタバッていた倉庫の空地から尻を払って起きあがった。そして灰のような埃を蹴たてて往来を横切った。俺の背中に、露人が草原から何か叫んで高く笑った。
女は近づいてみると、思ったよりフケて、眉を刷いた眼元に小皺がよっていた。白い指に、あくどい金指輪の色が長い流浪の淫売生活を物語っているような気がした。女は笑って俺を抱いた。ペンキの剥げた粗末な木造の家であった。
ドアを押すと、三角なヴァイオリンに似た楽器を弾いて踊っていた女達が、俺の闖入に驚いて踊をやめた。そしてばたばたと隅ッこの固い木椅子に腰を投げて、まじまじと俺を凝視めた。
――朝鮮人か日本人か?――
女達はリボンの女にこう訊ねたに違いないが、女は何も答えずに、俺をひき寄せてみんなの前でチュウと唇を吸った。
女達は口々に囃したてて笑った。俺は一足とびに寝室のベットを目蒐けて転んだ。……
女は俺が厭がるのに無理やりに服をぬがせて………。黄色く貧弱な肌が、女のにくらべてひどく羞しい気がした。女は笑って、俺の汗臭い靴下を窓に捨てた。