Japanische Klassiker mit Furigana
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きくもようさらやまきだん
菊模様皿山奇談
三遊亭 円朝
Lesen Sie 菊模様皿山奇談 (きくもようさらやまきだん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 189.935 Zeichen · 379 Bildschirme
方が宜しいと二重畳にして御寝なる事になる。屏風を建廻して、武張ったお方ゆえ近臣に勇ましい話をさせ昔の太閤とか、又眞田は斯う云う計略を致しました、楠は斯うだというようなお話をすると、少しは紛れておいでゞございます。悪い奴が多いから、庭前の忍び廻りは遠山權六で、雨が降っても風が吹いても、嵐でも巡廻るのでございます。天気の好い時にも草鞋を穿いて、お馬場口や藪の中を歩きます。袴の裾を端折って脊割羽織を着し、短かいのを差して手頃の棒を持って無提灯で、だん/\御花壇の方から廻りまして、畠岸の方へついて参りますと、森の一叢ある一方は業平竹が一杯生えて居ります処で、
男「ウーン、ウーン」
と呻る声がしますから、權六は怪しんで透して見て、
權「何だ……呻ってるのは誰だ」
男「へえ、御免下さい、どうかお助けなすって下さいまし」
權「誰だ……暗い藪の中で……」
男「へえ、疝癪が起りまして歩くことが出来ません者で…」
權「誰だ……誰だ」
男「へえ、あなたは遠山様でございますか」
權「何うして己を……汝は屋敷の者か」
男「へえ、お屋敷の者でごぜえます」
權「誰だ、判然分らん、待て/\」