Japanische Klassiker mit Furigana
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きくもようさらやまきだん
菊模様皿山奇談
三遊亭 円朝
Lesen Sie 菊模様皿山奇談 (きくもようさらやまきだん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 189.935 Zeichen · 379 Bildschirme
數「いや私は誠に武骨な男で、音曲や何かはとんと分らん、能が好きじゃ」
大「はア、左様でございますか、それでは能役者を」
數「いや連れて来たよ、二人次の間に居るが、せめて皷ぐらいはなければなるまいと思って、婦人で皷を能く打つ者があって、幸いだから、私が其の婦人を連れてまいった」
大「それは少しも心得ませんでした、何時の間にまいりましたか」
數「芸者どもは少し端へ寄って居れ」
と是から灯を増し折から月が皎々と差上りまして、前の泉水へ映じ、白萩は露を含んで月の光りできら/\いたして居る中へ灯を置きまして、此方には芸者が並んで居りますから、何方を見ても目移りが致しますような有様、今襖を開けて出て来ましたは仙台平の袴に黒の紋付でございます。其の頃だから半髪青額でまだ若い十七八の男と、二十七八になる男と二人がすうと摺足をして出て来ました。脇を見ると隅の方に女が一人振袖を着まして、調べを取ってポン/\という其の皷の音が裏皮へ抜けまして奥へ響き中々上手に打ちます。大藏は何うして何時の間に斯様な能役者を連れて来たかと思って見ますと、どうも見た様な能役者であるとは思いましたが、松蔭にも分りません。