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Japanische Klassiker mit Furigana

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こんにゃくぼん

菎蒻本

泉 鏡花

Lesen Sie 菎蒻本 (こんにゃくぼん) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.957 Zeichen · 30 Bildschirme

Aozora Bunko

で、この名ざしをするのに、客は妙な事を言った。

「若い衆、註文というのは、お照しだよ。」

「へい、」

「内に、居るだろう。」

「お照しが居りますえ?」

と解せない顔色。

「そりゃ、無いことはございませんが、」

「秘すな、尋常に顕せろ。」と真赤な目で睨んで言った。

「何も秘します事はございません、ですが御覧の通り、当場所も疾の以前から、かように電燈になりました。……ひきつけの遊君にお見違えはございません。別して、貴客様なぞ、お目が高くっていらっしゃいます、へい、えッへへへへ。もっとも、その、ちとあちらへ、となりまして、お望みとありますれば、」

「だから、望みだから、お照しを出せよ。」

「それは、お照しなり、行燈なり、いかようともいたしますんで、とにかく、……夜も更けております事、遊君の処を、お早く、どうぞ。」

と、ちらりと遣手部屋へ目を遣って、此奴、お荷物だ、と仕方で見せた。

「分らないな。」

と煙管を突込んで、ばったり置くと、赤毛氈に、ぶくぶくして、擬印伝の煙草入は古池を泳ぐ体なり。

「女は蝋燭だと云ってるんだ。」

お媼さんが突掛け草履で、片手を懐に、小楊枝を襟先へ揉挿しながら、いけぞんざいに炭取を跨いで出て、敷居越に立ったなり、汚点のある額越しに、じろりと視て、