Japanische Klassiker mit Furigana
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はなばなしきしゅんかん
華々しき瞬間
久坂 葉子
Lesen Sie 華々しき瞬間 (はなばなしきしゅんかん) von 久坂 葉子 (くさかようこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 45.114 Zeichen · 92 Bildschirme
――お杉に侮辱される位なら、夫に屈従する方がましだ――
彼女は、今夜、建介に南原杉子のことを、たずねてみようと決心した。
ところが、カレワラのドアをあけた時、中から晴れやかな声がした。
「ごぶさた、ごめんなさい」
南原杉子である。
「あらまあ、御久しぶり、どうなさってらしたの」
言葉は、相変らずの真実性をおびているが、その表情には、もはやかくしきれない敵意識があった。
「何だかばたばたしちゃってて。二週間以上になるわね。ごめんなさい」
「心配したわよ」
蓬莱和子は、南原杉子に自分のうろたえをみぬかれないかと案じた。そして、強いて快活に、
「うちの旦那様がね。あなたにとってもまいっちゃったらしいの」
「あら、御冗談、御主人にいつだったか、散々あなたのこと、のろけられちゃったわ」
南原杉子、蓬莱建介が、妻にかくしていることを知っていた。蓬莱和子は、年下のものから、からかわれている気がして腹立しかった。
「六ちゃんのところへ、さっき寄ったのよ。六ちゃんは、とてもあなたを愛してるのね。すぐわかったわ。あなたはうちの旦那様からももてて、すごいじゃないの」
南原杉子は、蓬莱和子が、しきりに自分を観察していることを愉快に思った。