Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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はなばなしきしゅんかん

華々しき瞬間

久坂 葉子

Lesen Sie 華々しき瞬間 (はなばなしきしゅんかん) von 久坂 葉子 (くさかようこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 45.114 Zeichen · 92 Bildschirme

Aozora Bunko

美人だけど、もう年輩の方だし、御夫婦は仲よさそうだもの――

たか子は、夫六郎の方に笑顔をおくった。

四人はビールの乾杯をした。

「ねえ、あなた、こんなおまねき本当にうれしいですわ」

「じゃあ、これから度々しましょうね、今度はうちの方へ御まねきするわ」

蓬莱和子はふたたび口をはさんだ。

「南原女史、何してるんだ。シャンパンがぬけないじゃないか」

蓬莱建介はわざと又大声で云った。然し、彼は、南原杉子が来ない方がいいように思っていた。

――彼女のことだから、二組の夫婦の前にあらわれても平気だろう。僕と最初の出会いからして芝居げたっぷりなんだから。でも、四人だけでも仲々厄介な関係になっているのだから、そこへ又、もっと厄介な関係の彼女があらわれたら。あんまりかんばしくないことだ――

彼は、南原杉子とすっかり関係をたつべきだと考えていた。然し、浮気をよす心算ではない。ワイフの知っている女との関係など、物騒だと思ったのだ。

気づまりな空気にならないように、さかんに喋るのが蓬莱和子であったが、本当は、自分の注目をひきたいような言葉ばかりであった。

「この真珠のいわくを申しましょうか」