Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おちぼひろい

落穂拾い・犬の生活

小山 清

Lesen Sie 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) von 小山 清 (こやまきよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.741 Zeichen · 486 Bildschirme

Aozora Bunko

」と云って下さるのを嬉しく思っておりますが、それもどうぞほどほどになさって下さい。お母さんは昼間一ぱい、お働きになるのですから。夜は早くお休みなさるように。ここのところ私も早寝の習慣をつけております。私の場合は至って造作もないことで、お心尽しの寝間帽子を被ればいいのです。そうすればすぐとオーレ・ルゴイエが私を夢路へ誘ってくれるのです。お母さんはいま編物をお片づけになりましたね。ええ、月がおしえてくれたのですよ。古い馴染みの、そうして気のおけない友達の月です。私がこの壁の傾斜している屋根裏部屋に住むのも古いことですね。スラゲルセのラテン語学校を退いてこのコペンハーゲンに戻るとすぐこの部屋を借りたのですから、そう、もう六年になるわけですか。その間二度旅に出ましたが、後はずっとこの部屋で暮して来ました。思えば永いことですね。私の体にはコペンハーゲンの暮しが、そうしてこの屋根裏の匂いが染みついてしまっていることでしょう。いま窓の外に在っていい眼つきで私を見て微笑っている月とも、そうです、私もはじめは私の窓辺を訪れてくれたこの友達に対して、よそよそしくしていましたが、毎夜のように訪れてきて私を見護り顔な様子に気づくにつれて、だんだん慕しさが募ってゆきました。