Japanische Klassiker mit Furigana
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
Lesen Sie 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) von 小山 清 (こやまきよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.741 Zeichen · 486 Bildschirme
」
と披露したら、ふだん遊女の心理には通暁していると自称する朋輩の一人から、
「その女はお前によっぽど惚れているぜ。なかなかのもんだ。おごれ。」
とひやかされ、私はめんくらった。私が首をかしげていると、自分でもおぼつかなくなったのか、
「少くとも、嫌われていないことだけは確かだ。」
と訂正した。その心理家の説によると、遊女というものはよほど好きな男の傍でなければ安眠しないというのだが、果していかがなものであろう。彼女と私の間にはどんな情緒纏綿とした場面もなかったのである。あるとき彼女はこんなことを云ったことがある。
「あたし、はじめの頃、あんたは、いい人との間がうまく行かなくて、それであたしのとこへ来るのかと思っていた。」
とんでもない話で、私にはどんないい人もありはしなかった。けれども彼女のそういう言葉は私にはうなずけた。おそらく馴染客としては、私が初心なわりに気のないのが、彼女にも物足りない気がしたのではないだろうか。
ある日、店の集金人のおばさんから、
「きょう、あんたのいい人を見たわよ。」
と云われ、なんの話かと戸惑っていると、
「なにをそらとぼけているの。