Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

おちぼひろい

落穂拾い・犬の生活

小山 清

Lesen Sie 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) von 小山 清 (こやまきよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.741 Zeichen · 486 Bildschirme

Aozora Bunko

「あら、先生はいまお独りなのですか?」

「うん、女房子供は国へ、青森の兄のとこへやってあるんだ。やもめ暮しだ。」

「そうですか。炊事も御自分でなさるんですか? 大へんですわね。……でも、きれいに住みなしていらっしゃいますわ。」

偶々大掃除の直後であることは客は知らない。ここでこの人の印象を伝えよう。涼しいという感じがする。晴々という感じがする。顔は微塵も化粧のあとがない。髪は無造作な束髪というやつだ。服装神妙。しかし上衣にもスカートにも目立たない好尚が感知される。いかにも柄にぴったりした感じだ。年歯はそう、廿一、二というところか。笑うと美の壊れる人があるが、この人は愛嬌を増す。それが如何にも世慣れた感じを人に与える。しかしそこには少しも不幸の翳はさしていない。兄弟の多い家庭に育って多少は苦労をなめたか。相対すると、娘という感じと女という感じが、入り混って電流の如く対者の触覚をくすぐる。(太宰さん、笑っちゃいけない。私だとて万更初心というわけでもないでしょう。しかし、もうやめましょう。もともと写実的にはゆきたくないんだ。)

「先生はお国へはお帰りにならないのですか? 帰りたくなりませんか?」