Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

おちぼひろい

落穂拾い・犬の生活

小山 清

Lesen Sie 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) von 小山 清 (こやまきよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.741 Zeichen · 486 Bildschirme

Aozora Bunko

た。またある日、私は母の手縫いの仕立下ろしの着物をきて学校へ行ったが、家に帰ってきて見ると、その着物の背なかにガムがへばりついていた。またある日、学校でおひる時間に、私が弁当箱をあけてみたら、おかずの玉子焼を誰かが食い齧った形跡があった。これらの犯人が誰であるか、私にはうすうす見当がついていた。それは教室で私のすぐうしろの席にいる生徒であった。その生徒はある金持の倅であった。彼は私の顔を横眼で見ながら、「玉子焼、玉子焼。」と自分からほのめかすようなことを云ったりしたのである。けれども、はっきりしたことではないので、私は彼に向って抗議を申し込むことは控えていた。ある日私が休み時間に、忘れてきたボールをとりに教室にもどると、人気のない教室の中で彼が私の机の上に屈み込んでいた。そばに行ってみると、彼は私の読本を机の上にひろげて、その挿画にクレヨンで出鱈目なぬり画をしているのであった。私はとうとう現場を押さえたのである。けれども驚いたことには、彼は私に見つけられたことに対して、少しもひるむ色を見せなかった。反ってまざまざと嘲りの色を満面に浮かべて私を見た。