Japanische Klassiker mit Furigana
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
Lesen Sie 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) von 小山 清 (こやまきよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.741 Zeichen · 486 Bildschirme
内地から来た人の中にはどうかすると自分の来歴を修飾して話す人があるが、順吉にはそんなところは少しもなかった。世の中というすり鉢の底を這い廻ってきた順吉は、ねっからうだつがあがらなかったが、それだけにまた虚栄というものにわずらわされない暮しをしてきた。それはおすぎの場合も同じである。しばらくいっしょに暮してみると、順吉はそう堅苦しい人でもない。
おすぎは病院へ来た最初の日に、順吉が観音さまのお守りを見せてくれたときのことを、このときもまたふと思い浮かべた。
「山村さんが明日退院するそうですよ。」
「ああ、あの六号室の粘土やさんか。」
「ええ。おもしろい人ですわね。あたしがあの人の死んだおかみさんに似ているんですって。」
やがて若者が帰ってきた。しばらくしてみんな寝仕度をした。