Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おちぼひろい

落穂拾い・犬の生活

小山 清

Lesen Sie 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) von 小山 清 (こやまきよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.741 Zeichen · 486 Bildschirme

Aozora Bunko

婆やに連れられて幼稚園へ行く道すがら、私は空にある雲を指さして、あの雲が西洋の国へ行くと、西洋の国が昼になって、そして日本が夜になるのだということを婆やに教えた。婆やは本当のことを聞いているようなまじめな顔つきをしていた。どうやら、幼稚園というところは子供にそういうことを教えるところだと思い込んでいるようであった。米騒動の事件があったとき、吉原もそのとばっちりのようなものを受けた。そのあくる朝、まだ寝ている私の枕もとに婆やがきて、昨夜騒ぎがあったことを告げて、まさかのときには私を連れて逃げるつもりであったと話した。私はいつも夜は早く寝かしつけられてしまうので、なにも知らなかったのである。騒ぎの跡を見に行ったら、京町一丁目のある店の鎧扉の下りた鉄格子の間に煉瓦が押し込んであった。軒灯が毀されているのもあった。裏門のところには、騎馬巡査や銃剣を持った兵隊がいた。私は子供の頃、鮪の刺身を御飯のうえにのせてそれに湯を注いで食べるのが好きだった。いちど誰かがそうして御飯を食べさせてくれたのが、ひどく私の気に入ったのであろう。湯を注ぐと、赤い色の細身が白っぽい脂身のような色に変った。