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Japanische Klassiker mit Furigana

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らくご・きょうそれつでん

落語・教祖列伝

坂口 安吾

Lesen Sie 落語・教祖列伝 (らくご・きょうそれつでん) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.245 Zeichen · 25 Bildschirme

Aozora Bunko

アンニャの総代は鼻介に向って、

「こう云うてはンナに気の毒らが、いッち弱いがんから片附いてもろうがんが都合がよかろて。ンナがいッち先らな。これはどうも仕方がねわ。さて、あとの四人はクジびきが良かろか」

クジをひくと、飛作、海坊主、米屋のアンニャ、鬼光という順になった。

「鼻介の武器はなんだや」

「馬鹿野郎め。鼻介流十手の元祖、天下の名人鼻介を知らねえか」

「ちッとも知らねわ。飛作はなんだや」

「オレは喧嘩の名人らがな。手当り次第になんでもいいが、この棒グレらと、鼻介の野郎が泣いて気の毒らのう」

「アッハッハ。田舎の地廻りが棒をふりまわすぐらいじゃア、オレは素手でなくちゃあ将軍様に相済まねえや。サア、こい」

「この野郎」

そこは田舎の地廻りで喧嘩ッ早い飛作、この野郎といきなり身体ごと突きをくれると、生れてこの方飛作の突きが外れたことはないのに、どういうワケだか空をついて前へトントンと泳いでしまった。何のと、ふりむいて一撃くれようとすると、すでにそこへ来ていた鼻介が飛作の利き腕のヒジをチョイとつかむ。飛作は棒をポトリと落して足の爪先で立って背のびしながら、

「イテテテテ……」