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Japanische Klassiker mit Furigana

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らくご・きょうそれつでん

落語・教祖列伝

坂口 安吾

Lesen Sie 落語・教祖列伝 (らくご・きょうそれつでん) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.007 Zeichen · 25 Bildschirme

Aozora Bunko

「チョーセイ、チョーセイ、チョーセイ、チョーセイ」

と、咒文を唱えながら、一心不乱にセンベイをひっくりかえして焼いている。

これを知った庄屋の長兵衛、大そう怒って、のりこんできて、

「コレ、ブンや。お前、とんだことをする。猫の手もかりたいような百姓の子供をセンベイ焼きにコキ使われてたまるものか。お前のような札ツキに寺小屋をまかせたのが、こっちの手落ちだが、今日かぎりセンベイ焼きにコキ使うのをやめるか、やめないか、ハッキリ返事をきかせてもらおう」

「アッハッハ。子供というものはタワイもないもので、ハゲミをつける方法を講じておかないといけない。オジジは、失礼だが、田舎ずまいの世間知らず。世道人心にうといな。オレにまかせておけば文武両道、仁義忠孝をわきまえた一人前の人物に仕込んでやる。そろそろ仕込んでやろうか」

「おジジとは無礼千万な奴だ。なにが、文武両道だ。このホラフキめ。仁義忠孝がきいてあきれるわい。そんなら、きっと、仕込んでみせるか」

「どのぐらい仕込んでやろう。四書五経、史記などは、どうだ」

「大きなことを言うな。名前が書けて、ちょッとした用むきの手紙が書ければタクサンだ。