Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ばらふじん

薔薇夫人

江戸川 乱歩

Lesen Sie 薔薇夫人 (ばらふじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.967 Zeichen · 19 Bildschirme

Aozora Bunko

二階は二間で、一方は六畳の畳敷き、一方は四畳半にベッドを置いて、合の仕切りに血のような色のカーテンが深く垂れていた。六畳の方には、腰かけるとビーンと音がして、ゼンマイの針金が尻にこたえる古ソファ、それに籐椅子が二脚と、汚れた丸テーブル、大きな桃色のシェードをかけた、薄暗い電気スタンド。

宮城が籐椅子にかけると、カーテンの向うで何かしていたマスターの孝ちゃんが、ジャンパー姿で顔を出した。

「きょうはお早いのね。お待ちかねでしょう」

「ウン、七時までに来るはずだったね。おれ、腹がへってるんだ。へんなものはいらない。いつものサンドイッチがいい。それとスコッチ。早くしてくれ」

マスターは「あいよ」と答えて、階段をギシギシいわせながら降りて行ったが、じきに銀メッキの盆の上にサンドイッチの皿と、ウイスキーの瓶とグラスを二つそろえて持って来た。

「さあ、いっぱい」

宮城はマスターについでやって、自分もグラスに半分ほど、グイとやってから、サンドイッチをつまんだ。脣をペチャペチャ云わせる下品なたべかただ。なかなか芸がこまかいのである。

「ねえ、園田の親分、またちょっと苦しいのですよ。